富良野スキー場の口コミ・評判・感想
■富良野(北海道富良野市)
ドラマ「北の国から」で知られる富良野市にある大規模スキー場。戦前から滑走競技が行われた歴史がある古いスキー場です。1962年に第1リフトが設置され、「北の峰スキー場」として開業。その後、1976年に、現在の「富良野スキー場」へ改名されました。スキー競技の国際大会も数多く行われてきた本格的な国際スキー場です。運営はプリンスホテルが担っています。
ゲレンデの総面積は168ヘクタール。北海道屈指の大規模ゲレンデといえます。標高1,209mの「富良野ゾーン」と標高940mの「北の峰ゾーン」に分かれていて、それぞれのゾーンはほぼ独立しています。そのため、「富良野スキー場」という単一の名称ですが、事実上二つのスキー場の総称である、といってもいいでしょう。二つのゾーンはリフトで結ばれています。
ゲレンデサイドには富良野プリンスホテル・新富良野プリンスホテルが隣接。北の峰ゲレンデ周辺にはペンション村もあり、手頃な価格の宿泊施設も探せます。アクセスは旭川空港がメイン。空港からはバスで1時間あまりで着けるので、実は東京からの利便性が高いゲレンデです。
富良野スキー場の口コミ・評判・感想まとめ
- スキー場が大きい。広い。
- 空いていて、周囲を気にせず滑れる。
- コースが豊富なので、初心者から上級者まで利用しやすい。
- 中級者が滑れるコースが豊富。中級者には楽しい。
- コース設計が素晴らしい。
- ニセコより全然空いているし、キロロよりコースが楽しい
- スノーボーダーが少ない。
- ボードパークが少ない。
- 大雪山系の景色が雄大。
- ゲレンデサイドのホテルが充実していて利用しやすい。
- 北海道にしては天候が安定している。
- 雪質は乾いていて、北海道でも質が高い方。
- 101人乗りロープウェイは速いし景色も良いが、使い勝手が今ひとつ。
- ゲレ食は乏しい。
- 空港から近くて便利。東京から半日で行ける。
富良野スキー場のゲレンデ概要
総面積:168ha
コース数:28
最大標高/最低標高:1074m/235m
標高差:839m
最長滑走距離:4000m
最大斜度:34度
リフト・ゴンドラ数:9本
レベル割合:初級40%、中級40%、上級20%
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富良野スキー場の口コミ・評判・感想
「雪質が良く、ゲレンデレイアウトも優れた中級向けゲレンデ」。富良野を一言で表現するとこうなるでしょうか。訪れた人が口を揃えて褒めるのが、富良野の雪質の良さ。「北海道の中でもトップクラス」「豪雪ではないので積雪量は多くないが、パウダー感はハンパない」などなど、賞賛の声が並びます。
富良野は北海道の中心近い内陸部に位置します。積雪量は少ないものの、気温は低いので、乾いたパフパフのスノーが楽しめる、というわけです。雪質は気温や天候によって変わるので、訪れたときによって感想も変わります。それでも、富良野の雪に関してはおしなべて評価が高いので、それだけ「雪のコンディションが安定している」ということもいえそうです。
ゲレンデのレイアウトも褒める人が多いです。ゴンドラかロープウェイ一本で山頂近くまで登ることができ、そこから下るバリエーションも豊富。とくに、「中級レベルであれば滑れるコースが多くて、飽きずに楽しめる」ということです。また、「初級者と中級者が同じリフトに乗っても、初級者向けの周り道があるので山麓で合流できる。腕前の違う友人と楽しみやすい」という意見がありました。
全体的に北の峰ゾーンは広くて斜度もさまざまで練習しやすく、富良野ゾーンはコブや分岐が多くバリエーションを楽しめるといえます。「北の峰は初級者コースが豊富で、ビギナーが上達しやすいし、ファミリーに向いている」という声もありました。
難点は、北の峰ゾーンと富良野ゾーンの連絡の悪さ。「北の峰から富良野に向かうにはリフト一本で便利ですが、富良野から北の峰にはスケーティングが必要。ボーダーはやや大変」とのこと。また、自慢の101人乗り富良野ロープウェイは評価が分かれます。景色の良さや、スピード感を褒める人がいる一方で、「乗ったら速いけれど、待ち時間が長いので、結局同じ。しかもだいたい立たされる。それなら、のんびりゴンドラに座っていたほうが、休憩できる」という意見もありました。また、フード付きリフトが少なめなのも要改善点。「気温が低いのにフードなしのリフトになったら凍えてしまう」という感想にはうなずけます。
スノーボーダーが少なく、スキーヤーが多いのもこのゲレンデの特徴。理由は、「ボーダーへの解禁が遅かったこと」と「パークが貧弱」なこと。たしかに、スノーボーダーが満足できるパークに乏しく、ボーダーを集客しようという熱意はあまり感じられません。
混雑はそれほどではありません。「ニセコに比べればガラガラ。リフトの数に比べてゲレンデがとても広い。本州のスキー場に比べたら天国」ということで、ゲレンデ上が混雑することはほとんどありません。「リフトは連休中などは少し待つこともあるが、それ以外は週末でもほとんどリフト待ちはない」ということで、快適に滑れます。「ニセコは外国人だらけだけれど、ここはまだ日本人のほうが多い」とのこと。
ゲレ食については「残念」の意見が多数派。新富良野プリンスホテルにはレストランが揃うものの、ゲレンデ内のレストランが少ないためです。富良野ロープウェイ山麓駅と、北の峰のターミナルにそれぞれ2-3軒程度あるだけ。ただ、ゲレンデサイドにこだわらなければ、プリンスホテルのほか、北の峰の集落にも食事処はありますので、アフターの選択肢は豊富です。
宿については、やはり2つのプリンスホテルが人気。新しい「新富良野プリンスホテルが圧倒的にいい」という意見が多いです。ただ、「富良野プリンスホテルも、改装されてきれいになった。古いぶんコンパクトで、動線が短く便利」という声も。価格も「富良野プリンスはお手頃」ということですので、どちらも選択でもよさそうです。ただ、「富良野プリンスは営業していない時期も多い」ようです。
北の峰エリアには手頃なホテルやペンション・民宿も豊富にあります。こうした「民宿街」がゲレンデ近くにある大規模スキー場は北海道ではニセコとここくらい。その意味では貴重です。飲食店もありますし、富良野の町まで出てもタクシーで3000円くらいなので、アフターも楽しみやすいエリアといえます。
ゲレンデ近くの宿としては、「ホテル ナトゥールヴァルト富良野」、「petit hotel MELON 富良野」、「ペンション やんぐはうす」などがあります。また、「CHALET富遊里」は、キッチンのついたアパートホテルとして最近非常に人気が出ています。
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富良野の隠れた優位点としてあげられるのが空港からのアクセスの良さです。旭川空港からバスで1時間あまり。羽田17時半頃の飛行機に乗れば、21時過ぎには富良野プリンスホテルに着くことができます。ニセコと比較すると、同じ時間の飛行機に羽田から乗った場合、ニセコに着くのは23時頃になりますので、だいぶ違います。「金曜の午後に半休を取れば、夜には余裕を持って到着できる。ある意味、信州とそれほど変わらない」という意見もありました。
ただし、旭川空港は新千歳空港よりも飛行機の便数がかなり少なく、価格も高いというのは難点です。「パックツアーのなかには、新千歳空港発着の設定になっているものもある。新千歳からだととても遠い」ということですから、注意しておきましょう。
札幌プリンスホテルと新富良野プリンスホテル・富良野プリンスホテルを結ぶ無料バスもあり、どちらかに宿泊した場合は無料で乗車できます。アフターで札幌後泊をするには、無料で札幌まで行けるわけです。また、札幌在住者にとっても便利でしょう。
富良野スキー場のまとめ
スキー競技などが頻繁に行われていて、北海道の中でも伝統あるスキー場が富良野。初級者から上級者まで楽しめるゲレンデ構成の評価は高く、雪質も良く、晴天率も道内では高い方。近隣の宿泊施設も豊富で、非の打ち所のないスキー場といえます。規模ではニセコに及びませんが、それ以外ではほとんど文句のつけようがありません。
プリンスホテルは経営再建に伴って、全国で数多くのホテルやスキー場を手放しましたが、北海道では唯一、富良野だけは維持し続けています。それだけ価値の高いスキー場と考えているのでしょう。
とくに中級者に人気のゲレンデです。空港アクセスもいいので、本州の中級レベルのスキーヤー、スノーボーダーにはオススメできるスキー場です。
※口コミ、評判は、当サイト関係者の訪問した印象や、実際に滑った人からの感想を集めたものです。公平を心がけていますが、主観が混じっていますので、ご了承下さい。