ニセコビレッジスキー場の口コミ・評判・感想
■ニセコビレッジスキーリゾート(北海道虻田郡ニセコ町)
ニセコのスノボ/スキー場の一つ。かつてはニセコ東山スキー場という名称でプリスンホテルの経営でしたが、2007年に売却され、ニセコビレッジスキーリゾートと名を変えました。その後転売され、今はマレーシア資本の運営になっています。ゲレンデサイドのホテルも、かつては「ニセコ東山プリンスホテル」でしたが、現在は「ヒルトンニセコビレッジ」(旧新館)と「ザ・グリーンリーフ・ニセコビレッジ」(旧本館)に変わりました。
ニセコのなかでは、日本人の人気は高いとはいえず、そのためニセコの中でも外国人シフトが進んでいるゲレンデです。ゲレンデは中上級者向けで、ダイナミックで斜面変化の多い構成。中上級者なら、隣接するニセコグラン・ヒラフ、ニセコアンヌプリへも滑り込むことができ、それらをあわせたニセコ全山を滑ることもできます。一方で、2017年シーズンに初心者向けコースを拡張。山麓部に2基のゴンドラを設置しています。
ニセコには隣接するスキー場として「ニセコグラン・ヒラフ」「ニセコアンププリ」「ニセコHANAZONO」の3つがあります。これと「ニセコビレッジ」をあわせた4つのスキー場を「ニセコユナイテッド」と総称します。ニセコユナイテッドを全部滑れる「ニセコ全山共通リフト券」も販売されています。最近はニセコユナイテッド全体でのPRも増えているようです。
ニセコビレッジスキー場の口コミ・評判・感想まとめ
- ニセコの中でも上級者向けゲレンデ
- 初心者向けが少ないので、子供はホテル近辺の緩斜面に集中する。
- 2017年から初心者向けコースが増設された。
- 雪質は素晴らしい。
- 外国人客が多いというか、八割方外国人。ヒルトンというブランドで世界から集まる様子。
- ヒルトンはリニューアルされてとてもきれいになっている。
- ホテルのスタッフに日本語が通じないことがある。マジで。
- 物価が高い。
- ニセコではいちばん空いているかも。
- 吹雪でゴンドラがゴンドラが止まりやすい。止まったら鈍足のリフトしかない。
- 風が吹いたらリフトが大変。全山共通券を買ってヒラフに行くべし。
- 初心者には厳しいゲレンデ。初心者迂回路も狭くて難しい。
- ナイターはほとんど無人。怖いくらい空いている。
- ぱふぱふのパウダー。ほかでは味わえない。
- 天気が荒れやすい。山頂リフトはよく止まる。
- 新千歳空港から遠い。2時間半はかかる。
ニセコビレッジスキー場のゲレンデ概要
総面積:90ha
コース数:27
最大標高/最低標高:1170m/280m
標高差:890m
最長滑走距離:5000m
最大斜度:35度
リフト本数:10本
レベル割合:初級36%、中級32%、上級32%
全国スキー場・ゲレンデ情報(じゃらん) [PR]
ニセコビレッジスキー場の口コミ・評判・感想
「ニセコビレッジ」と言われてもピンと来ない人も、「ニセコ東山」と聞けば「ああ、プリンスホテルのところね」と思い出します。日本人には今でも「東山」の名称のほうが知名度は高いようです。
そのプリンスホテルが運営から手を引いて、新館がヒルトンに、旧館がグリーンリーフになりました。このうち、ヒルトンのクオリティは高く、「いろいろスキーリゾートに泊まったが、世界でも最高水準ではないか」という人もいるほどです。ただ、「客の80%は外国人じゃないかというくらい外国人だらけ」「中華系が多い」「会話は英語が基本。日本時でも英語で話しかけられる」「日本語のわからないスタッフも多い」などという経験談が数多くあるとおり、客の多数派は海外からのリゾート客。ヒルトンはニセコの中でももっとも外国人率が高いホテルのようです。
ゲレンデに関しては上級者向け。「いちおう3割が初級者コースということになっているが、山麓のホテル近くを除いたら初級者が安心して滑れるコースはない。ホテル近くは外国人の初心者が多くて混雑している」という情報も。よって、日本人初級者にはおすすめしづらいゲレンデといえます。「中腹に初級者コースがあると思っニセコてゴンドラに乗ったら地獄を見た笑」というコメントもあります。中腹から下山するための初級者向け迂回路もあるにはありますが、「林道コースで、細い上に傾斜がきつい場所も多く、ボーゲンだけで滑りきるのは困難」とのこと。くれぐれもご注意を。
いっぽうで、上級者には滑りごたえのあるゲレンデです。「縦に落ちていくコースはパウダーも素晴らしく、スピード感もある」とのこと。たしかに、ダイナミックで滑りごたえがあるコースですし、ゲレンデの雪質の良さに関しては折り紙付きです。
天候は、1月は天気が荒れる日が多く、山頂リフトやニセコゴンドラが動かなくなることもあります。ニセコビレッジはリフトの数が少ないので、ニセコゴンドラで回さないと滑りごたえのないゲレンデです。その場合は、グラン・ヒラフに回った方がいいかもしれません。
1月2月は特に寒い日が多いです。そのため、フェイスマスクは必須。ゴンドラが止まってリフトに乗ると、「あまりにも寒い」というコメントは数多くあります。「最も寒い時期の山頂は、氷点下20度になることもある」ということなので、寒さにはくれぐれもご用心。山麓部だけの移動に使える初心者用のゴンドラが2017年シーズンに設置されましたので、寒がりな初心者は使うといいでしょう。
隣接スキー場についてですが、ニセコアンヌプリとニセコグラン・ヒラフとの「ニセコ全山共通リフト券」が販売されています。ニセコビレッジはコースのバリエーションが豊富とはいえませんので、丸1日滞在する場合は共通券を購入するほうがいいでしょう。3つのスキー場は山頂での滑り込みのほか、山麓を走る巡回バス「ニセコユナイテッドシャトル」でも行き来できます。ただし、「シャトル」は40-50分おきなので、行ったばかりだと待たされますのでご注意を。
ナイターもありますが、滑っている人は少なく「寂しくて怖いくらい」という感想も。ナイターのエリアは広くはありませんが、そのぶんナイター券は激安です。
ゲレ食は限られます。レストランは、ゲレンデ山頂に「ザ・ルックアウトカフェ」、ゲレンデ山麓に「クラブシャック」があるくらい。そのほかは、ヒルトンニセコビレッジ内にラウンジ、バー&グリル、和食ブッフェなどがあるだけです。価格ははっきり言ってお高め。「夜の食事はひらふの集落まで出かけたほうがいい」という声は多いです。実際、「ホテル内のレストランで食事をしているのは、ほとんどが外国人ツアー客。日本人なのに英語でオーダーを取られた」というコメントもありました。
ニセコの他のゲレンデと同様、空港からは遠いです。新千歳空港からの直行バスで最短2時間30分。東京や大阪から飛行機で訪れると、伊丹や羽田からで5時間はかかります。6時台に羽田を発つ飛行機に乗っても、滑れるのは午後からです。10時以降の飛行機を選んだ場合は、その日滑れたとしてもナイターからですが、ニセコビレッジのナイターは貧弱です。本州からやってきてニセコビレッジで滑るなら最低2泊3日、できれば3泊4日以上のスケジュールを取ることをおすすめします。
→ニセコビレッジスキー場周辺の宿泊施設リスト [PR]
ニセコビレッジスキー場のまとめ
「リゾートの質は高いけれど、ニセコでは一番人気のないゲレンデ」。ニセコビレッジを一言で表現するとこうなるでしょうか。日本最高のスキー場と名高いニセコの一角を占めるゲレンデですから、雪質に関しては評価は高いです。また、ヒルトンはリゾートとしての評価もとても高く、これはグラン・ヒラフやアンヌプリよりも抜きんでている点でしょう。ただ、ゲレンデはプリンスホテルのこだわりが詰まった玄人向けともいえる構成で、上級者には好まれるのですが、初・中級者からの支持率は低め。それがニセコビレッジ全体の支持の伸び悩みになっていることは否めません。
また、訪れたときの天候によって感想に差も出てきます。晴天で気温が低いのがもっともコンディションがいいのですが、1月2月は吹雪も多く、そういう日ばかりではありません。ニセコビレッジは、風でニセコゴンドラが停まるととてもつまらないゲレンデです。3月になると晴天率は上がりますが、ニセコといえどもパウダーとはいえない状態になり始めます。天候ばかりは「運」としかいいようがありませんが、日程を長めにとって、じっくり滞在して、素晴らしいコンディションのニセコビレッジを狙いましょう。
東京・大阪からは新千歳空港からバスを利用するアクセスが一般的です。新千歳空港からの直通の鉄道はありません。東京・大阪からの場合は、最低でも2泊は必要です。
※口コミ、評判は、当サイト関係者の訪問した印象や、実際に滑った人からの感想を集めたものです。公平を心がけていますが、主観が混じっていますので、ご了承下さい。