岩原スキー場の口コミ・評判・感想
■岩原(新潟県魚沼郡湯沢町)
最大幅600mのワイドな緩斜面で知られるスノボ/スキー場。1931年創業の老舗スキー場で、湯沢エリアの中でも歴史のあるゲレンデです。関越道からよく見える三角形の一枚バーンが目を引きます。
緩斜面の広さから初心者の練習には好適で、中学や高校のスキー合宿などでもよく使われます。そのため「昔、学校で来たことある!」と懐かしむ人も多いでしょう。関東のみならず、地元新潟エリアの高校の合宿にもよく使われるそうです。
運営は永らく岩原観光株式会社が担ってきましたが、2009年に民事再生法の適用を申請し、事実上倒産。その後、同社は株式会社ライフスタイルサービスと名称を改め再生を完了しています。再生の過程で上越国際スキー場(上国)の運営会社の支援を受けたようで、現在は、上国とのコラボ企画が行われ、両ゲレンデを結ぶシャトルバスも運行されています。
経営不振の余波を受け、かつて存在していたゴンドラは2008年シーズンより休止され、事実上廃止されています。パラレルコースも営業を休止し、一時は、扇形の一枚バーンのみのゲレンデとなりました。ただ、2015年シーズンより旧パラレルコースが復活、ファインスノーバーンとして親しまれています。
湯沢の市街地に隣接した立地は抜群。関越道湯沢インターから3km、JR越後湯沢駅からも5kmほど。新幹線を降りてからシャトルバスに10分ほど乗れば着くことができます。
岩原スキー場の口コミ・評判・感想まとめ
- 昭和の雰囲気の残るゲレンデ。
- ワイドゲレンデで緩斜面。初心者の練習には適している。
- 広いので人が多くても思い切り滑れる。
- 上級者向けの斜面はほとんどない。
- 山頂からの初級者用迂回コースは、途中平坦なところがあるので、漕がなくてはならない。ボーダーにはきつい。
- スノーパーク、キッズパーク、そりゾーンが充実。
- 第2ペアリフト横のそりゾーンは、日本最大級。超ロングで、大人でも楽しい。
- 規模の割にリフトが少ない。
- リフト配置は効率的。中央と山頂の高速クワッドで回すとガンガン滑れる。
- 中央の高速クワッドに人が集中する。
- ペアリフトの遅さが半端ない。
- 初心者向けコースの第2ペアリフトの乗り場が、やや上り坂になっていて、初心者にはつらい。
- レンタルスキーとリフト券に5時間の設定があり使いやすい。
- 南面ゲレンデなので、晴れると雪が緩みやすい。曇りの日に行くのが良い。
- ベースエリアにある直営でないレンタルスキー店や入浴施設、食堂などいろんな施設でにぎわっている。
- ゲレンデサイドに気楽に入れる無料の休憩スペースがほとんどないのがつらい。トイレに困る。
- ゲレ食は豊富で、だいたい空いている。
- 「ピッツェリア ラ・ロカンダ・デル・ピットーレ」はとても美味しい。値段は高いが、スキー場で極上のイタリアンが楽しめる。ただし週末が激混み。
- ゲレンデの途中にある「やましん」のカレーやもつ煮がすごい美味しい。
- 「きくのや」の手打ちそばがおいしい。
- 関越道を降りてから急坂はなく、雪道でも運転がラク。
- リゾートセンター1近くのコースは斜度がきついので、初心者連れの場合はリゾートセンター2から行った方が良い。
- リゾートセンター2はコインロッカーが少ない。遅い時間に行くならリゾートセンター1が無難。
- 駐車場が無料。
- 雪が降っていてもスタットレスだけで行ける。
- スキー場手前の上り坂も水がでていて融雪されている。
- 電車でも車でもアクセスしやすい。
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岩原スキー場のゲレンデ概要
総面積:130ha
コース数:20
最大標高/最低標高:985m/400m
標高差:585m
最長滑走距離:4000m
最大斜度:35度
リフト・ゴンドラ数:9本
レベル割合:初級40%、中級40%、上級20%
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岩原スキー場の口コミ・評判・感想
「広いバーンで練習するためのスキー場」。岩原スキー場を一言で表現するとこうなるでしょうか。交通アクセスが良く、初心者に優しいワイドな緩斜面が魅力で、スキー・スノボの練習にはもってこい。学校のスキー合宿などでも御用達のゲレンデです。
湯沢地区の市街地に近接しているので、標高は低め。雪質はあまり期待できません。レイアウトもシンプルで、「上級者には滑るところがない」という感想もあります。一方、中級レベルになると「山頂からの滑り降りは適度な中斜面でコブもあり、ターンの練習にいい」という評判も聞こえてきます。いずれにしろ、ツーリングやパウダースノーを楽しむゲレンデではなく、「あくまでも練習向けのコース」という評価はほぼ固まっているといえるでしょう。
リフトの本数は少ないですが、「コース配置がシンプルなので、リフトの数も今の数で十分」という感想もありました。「中央と山頂のクワッドでぐるぐる回すゲレンデ。リフト効率はいい」というコメントも。コースもシンプル、リフトもシンプル、というシンプルさは岩原の魅力といえます。
パラレルコースは再開しましたが、ゴンドラは休止したままです。「かつては湯沢きっての大ゲレンデのイメージだったが、今は中堅ゲレンデの印象」という感想の通り、現在は扇形の一枚バーンを看板にしたシンプルなスキー場になっている、といえます。
岩原の口コミで今ひとつ評判が悪いのが、ベースとなるスキーセンターやレストハウスの施設が貧弱なこと。とくにトイレについては、「ゲレンデサイドに気楽に入れるトイレが少ない」という感想が届いています。ゲレンデサイドにはさまざまな店があるのですが、その多くはスキー場直営ではなく、そのため、トイレだけの利用ができません。
日帰りでトイレ利用ができる直営施設はリゾートセンター1、リゾートセンター2、スノーマンズの3カ所に限られます。リゾートセンター1は中級者コースを通らねばならず、リゾートセンター2へはスキーを外して道路と階段を通らねばなりません。初級者はスノーマンズくらいしかありませんので、場所をしっかり確認しておきましょう。
そのかわり、というのもなんですが、ゲレンデサイドの食堂、レストランは豊富。特に圧倒的な評価を得ているのが「ピッツェリア ラ・ロカンダ・デル・ピットーレ岩原」。長いので通称「ピットーレ」と略します。ここのピザは本物の窯焼きで、「とても美味しい。値段は高いが、スキー場で極上のイタリアンが楽しめる」と絶賛の口コミが多数届いています。ただし「週末が激混みで、1時間待ちになることもある」そうなので、ぜひ食べたい、という人はお早めに。きちんとしたレストランです。
もう少し手軽な店としては、ゲレンデの途中にある「やましん」が人気。カレーやもつ煮といった暖かい料理が評判です。「ロッジきくのや」の手打ちそばも絶賛されています。岩原は食事には困らないスノボ・スキー場といえます。
アクセスは越後湯沢駅から無料シャトルバスで約10分。週末は便数も多いので、それほど待たずに乗れます。平日は便数が減るので要注意。上越国際スキー場への連絡バスも運行されています。クルマの場合は関越道湯沢インターから10分もかからず、駐車場も無料です。クルマ、鉄道どちらの便もよく、首都圏からの日帰りに適しています。
岩原スキー場のまとめ
開業80年を迎える老舗中の老舗スキー場が岩原。優れた大斜面とアクセスの至便さで、これまで高い人気を誇ってきました。バブル期以降、湯沢付近ではスノボ・スキー場が急増し、さらにスキー場不況も手伝って、岩原の運営会社は経営破綻に追い込まれました。しかし、ゲレンデのすばらしさは健在です。
標高は高くないので、雪質は湯沢エリアの一般的な水準。また、上級者を唸らせるコースもありません。ここは雪質や難コースを追い求めて訪れるスキー場ではありません。
総合すると、広々とした緩斜面が特徴で、アクセスも良い練習向けのスノボ・スキー場といえそうです。
※口コミ、評判は、当サイト関係者の訪問した印象や、実際に滑った人からの感想を集めたものです。公平を心がけていますが、主観が混じっていますので、ご了承下さい。