御嶽スキー場の口コミ・評判・感想
■御嶽スキー場(長野県王滝村)
木曽御嶽山の南東斜面に広がるスノボ/スキー場。「おんたけ2240」という名称でしたが、2021-22シーズンより「御嶽スキー場」に名称変更しました。国内屈指の標高2240mから始まるゲレンデがセールスポイントで、標高差560m、最長滑走距離は7000mにも及びます。晴天率は70%と高いのも特徴です。
開業は1961年。牧尾ダム建設にともなう補償金で村営「おんたけスキー場」としてオープンしました。バブル期までは中京圏最大のスキー場として知られ、1993年には年間利用者66万人という記録も達成しています。
バブル崩壊後は、近隣にライバルスキー場が増えたことあり客足が減少、2005年に実質破綻します。その後、加森観光が運営を引き継ぎ、2007年に「おんたけ2240」と名称変更。2012年にはマックアースが運営を受託しています。2014年の御嶽山噴火で一時クローズしましたが、その後全コースが再開されました。
2018年にはアンカーという会社の受託に変わり、現地法人の王滝ツーリズムが運営。2021年10月からは地元大滝村の株式会社シシというという会社に指定管理者が変更となっています。あわせて、2021-2022シーズンより「御嶽スキー場」と名称変更しました。
アクセスは中央道中津川インターから84km、約2時間10分です。
御嶽スキー場の口コミ・評判・感想まとめ
- 雪質が素晴らしい。天然雪が売り物だが、人工雪もあり安定している。
- ゲレンデが広く開放感がある。
- 中級者レベルには最適のゲレンデ。適度な斜度で気持ちのいいロング滑走が可能。
- 全体的には、初中級者向けのコース。上級者にはやや物足りない。
- 斜面構成にバリエーションがある。初級者から上級者まで楽しめる。
- 標高が高く雪質はいいが、寒さが厳しい。防寒をしっかりと。
- 標高が高く息が切れる。
- 晴天率が高い。
- パークが空いていて、気がねなく入れる。
- 今となっては穴場的スキー場。最近は空いている。リフト待ちもまずない。
- リフト配置の効率がいい。
- リフト係員の応対がとても良かった。
- 2020年シーズンからゴンドラ休止。
- 御岳山や乗鞍岳、中央アルプスの眺望が美しい。
- 木曽御岳エリアのスキー場では施設が充実している。
- 休憩できるレストハウスが少ない。レストランは平日はプラザオリオンのみ。
- リフト券がやや高い。
- アクセスの山道はヘアピンカーブの連続で緊張する。
- 行き帰りのアクセスはつづら折りの山道。雪の積もった山道が続く。
- 途中の道の駅「三岳」は夜間でも暖房の効いたトイレが使える。
御嶽スキー場のゲレンデ概要
総面積:68ha
コース数:9
最大標高/最低標高:2240m/1680m
標高差:560m
最長滑走距離:7000m
最大斜度:35度
リフト・ゴンドラ数:4本
レベル割合:初級30%、中級50%、上級20%
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御嶽スキー場の口コミ・評判・感想
「栄光の余韻が残る老舗スキー場」。御嶽スキー場を一言で表現するとこうなるでしょうか。開設50年を誇る長い歴史を持ち、かつては中京圏ナンバーワンの集客を誇り、「木曽の盟主」とすらいわれた名スキー場です。しかし、アクセス難が災いし近年は利用が低迷。「白樺」「高原」「チャンピオン」の3つのゲレンデを閉鎖しました。
2007年には事故でゴンドラが一時休止し、2011年には加森観光が撤退。2012年にマックアースの運営で客足が戻り始めたところへ、2014年には御嶽山の噴火の被害を受けました。それでも復活し、総面積68ha、最長滑走距離7000mのゲレンデを維持しています。
まさに満身創痍の老舗スキー場です。並みのスキー場ならとっくに閉鎖になっていてもおかしくありませんが、それでもおんたけ2240が復活を遂げてきたのは、スノボ/スキー場としての高いポテンシャルがあるからこそ。最高標高2240mから下り降りるロングコース、規制前に開発された広々としたゲレンデ、高い雪質。スキー場としての魅力が抜群なのです。
御嶽の口コミで真っ先に評価されているのは、標高の高さがもたらす雪質の良さ。山頂の2240mばかりがクローズアップされますが、ベースも1680mあります。中京圏でこの高さは稀少です。
「とにかく雪質がいい。岐阜エリアとは段違い」という感想が代表的。さらに「ロング滑走ができて飽きない」「中級者レベルには最適の斜面構成」「適度な斜度で気持ちよくスピードが出せる」といったバランスのいい斜面も人気の理由でしょう。「初級レベルがわざわざ来るスキー場ではないが、中上級者を唸らせる秀逸なゲレンデ」と評価する声もありました。
かつてはスキー場下部にも「白樺ゲレンデ」や「高原ゲレンデ」「チャンピオンゲレンデ」といったコースが広がっていましたが、現在は閉鎖されています。それでも最長滑走距離7000mは全国屈指。全長1900mのFIS公認スーパーGコースも擁しており、「たんに長いだけでなく、質の高い滑りができる」という感想もありました。一方、「上級者にはちょっと物足りない。全体的には、初~中級者向けのコース」という評判もあります。
古い時期に建設されたゲレンデだけあって、森林開発規制の影響を受けておらず、コースの幅も広いです。
それでも最近、客足が減っているのは、一にも二にもアクセスの厳しさ。中央道中津川インターからじつに84km。高速を降りてから山道を延々2時間以上も走らなければなりません。中津川インターからは、凍結した急カーブの山道が延々と続きます。東海北陸道が開通して奥美濃エリアのスキー場のアクセスが良くなったこともあり、木曽御岳エリアは相対的に不便になってしまいました。
標高差560mを一気に上れるゴンドラは2020年シーズンは休止となっています。
中央道利用の場合は、中津川よりも伊那インターのほうが近く、66km約100分です。東京方面から来る場合は伊那インター利用がいいでしょう。
鉄道でのアクセスは中央線中津川駅からタクシーで約60分となっていて、バス便はありません。事実上鉄道アクセスはできないスキー場です。
アクセスの悪さだけはどうにもなりませんが、「そのぶん空いていて、ストレスなく滑れる」という評価もする人もいます。「広くてがらがら。ファミリーが安全に滑るには適したスキー場」という感想もありました。そりと雪遊び専用のキッズパークもあります。
スノーパークはワンメイク、ウェーブ、ボックスなどが揃います。「初心者向けのアイテムも揃い、気がねなく入れる」とのこと。
コースからは御岳山や乗鞍岳、中央アルプスの景色が望めます。タイミングがよければ雲海も見ることができ、眺望の美しさは抜群です。
施設は全般に古めです。「最近のレジャー的なスキー場の華やかさはなく、いたってローカルな雰囲気」とのこと。
ゲレ食はセンターハウス「プラザオリオン」内のレストランがメイン。ビュフェ方式です。土日のみゴンドラリフト山頂の「パノラマラウンジ2240」とカラマツベアリフト山頂横、の「ベルン」が営業します。かつてはチャンピオンゲレンデのステーキハウスが名物でしたが、現在は閉店しています。
アフターのスパとしては、展望浴場「ざぶん」があります。リフト券とセットになった割引券もあります。あるいは、帰りに御岳温泉「王滝の湯」という立ち寄るのもいいでしょう。かなりの秘湯です。
御嶽スキー場のまとめ
かつて「おんたけスキー場」と呼ばれた時代、村営スキー場ながら中京エリアナンバーワンの集客数を誇りました。しかし、奥美濃エリアのアクセスが便利になるにつれ、木曽御岳エリアのスキー場の人気は低下。「木曽の盟主」といわれたおんたけも、今はその面影はありません。
しかし、絶対的な標高の高さによる雪質、開放的なゲレンデなど、スキー場としてのクオリティは高いといえます。
名古屋から片道3時間くらいかかるので日帰りするのは大変ですが、ぜひ宿泊して、中京の老舗スキー場を堪能してほしいものです。
※口コミ、評判は、当サイト関係者の訪問した印象や、実際に滑った人からの感想を集めたものです。公平を心がけていますが、主観が混じっていますので、ご了承下さい。