箱館山スキー場の口コミ・評判・感想
■箱館山(滋賀県高島市)
箱館山スキー場は、琵琶湖北西部にあるスノボ/スキー場です。滋賀県を代表する老舗ゲレンデとして知られており、山麓からゴンドラで一気に山頂付近に上がるゲレンデ構成が特徴です。
戦前に開設された歴史あるスキー場で、1962年に地元私鉄の近江鉄道によって近代スキー場として再出発しました。2007年に近江鉄道がジェイ・マウンテンズ・グループにスキー場を売却。2010年にはマックアースが運営権を手にしました。現在は、マックアース系のスキー場になっています。
近江鉄道は西武鉄道の会社ですので、かつてはプリンススノーリゾートの一角を占めました。そのため、現在もゲレンデにプリンス系の雰囲気が残ります。
アクセスは北陸道木之本インターから31km、45分。名神高速京都東インターからは60km、70分です。
箱館山スキー場の口コミ・評判・感想まとめ
- ゲレンデからの琵琶湖の眺めが雄大。
- 規模が小さい。「箱庭」山スキー場。
- 横長のゲレンデで、各コースがとても短く単調。
- 緩急のある斜面が多いので、練習で繰り返し滑るのには向いている。
- 一枚バーンで緩斜面が多いので子どもの練習には向いている。
- 初心者の練習に適しているゲレンデだが、上級者向けコブ斜面もあり、幅広い層が楽しめる。
- 人が比較的少なく、あまり混雑しない。
- 下山コースが滑れない。
- びわ湖バレイより高低差はないが、開放感がある。
- 人工雪コースがあるので、早い時期から滑れる。
- 高速クワッドなし、大半がシングルリフトで遅い。そのわりにリフト券が高い。
- リフト間移動がしにくい場所がある。リフト配置は今ひとつ。
- ファミリーが多く、マナーの悪いスキーヤーやボーダーが少ない。
- キッズパークが充実。動く歩道があり、スノーラフティングもできる。
- 駐車場はゴンドラの下。そのため駐車場に行くまで雪はほとんどなく、ノーマルタイヤで行ける。
- 駐車場とゲレンデが遠いので忘れ物を取りに行きにくい。
- 更衣室が広い。
- レストランは豊富。食事のねだんもリーズナブル。きれいだが味は今ひとつ。
- 第2ヒュッテは座席が広く、ゆったりくつろげる
- 麓にある蕎麦屋の「鴫野」のそばが絶品。
- 京阪神から近く、手軽に行ける。吹田からなら2時間以内で着ける。
箱館山スキー場のゲレンデ概要
総面積:33ha
コース数:10
最大標高/最低標高:690m/545m
標高差:145m
最長滑走距離:700m
最大斜度:38度
リフト・ゴンドラ数:7本
レベル割合:初級25%、中級50%、上級25%
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箱館山スキー場の口コミ・評判・感想
「開放感あふれる練習向けスキー場」。箱館山スキー場を一言で表現するとこうなるでしょうか。最大標高差145m、最長滑走距離700mと、ロングクルーズを楽しめるゲレンデではありません。しかし、老舗ゲレンデだけあってコース幅広く開放的で、練習には最適。横に長いレイアウトで、標高差のわりにはコースのバリエーションは豊富です。
箱館山スキー場の感想で最初に来るのは、「アクセスが便利」。京都東インターから60kmですが、湖西道路などの高規格道路で近くまで来れるので、「下道」を走る区間はわずか。標高145mのゴンドラ乗り場前に駐車場があるので、雪道の心配もほとんどありません。吹田から2時間半もあれば着けるので「アクセスしやすいので足が向く」というリピーターは少なくありません。
鉄道利用の場合は、JR近江今津駅からバスで約20分。近江今津へは新快速が1時間に1本程度走っていますし、それに接続するようバスが設定されていますので便利です。
ゲレンデは駐車場からゴンドラに乗った山頂にあります。そのため、「クルマに忘れ物をすると、ゴンドラに乗って降りてこなければならない」ので要注意。
スキー場のベースはゴンドラ山頂駅。そこから広い一枚バーンの斜面が広がっています。この広い斜面が箱館山スキー場の特徴で、「一枚バーンで緩斜面が多いので子どもの練習には向いている」といった口コミが寄せられています。
横に広いものの、高低差がないのが箱館山スキー場のゲレンデの特徴。「横長のゲレンデで各コースがとても短い」というのが代表的な感想です。近接するびわ湖バレイスキー場と比較する人も多いですが、「びわ湖バレイより高低差はないものけれど、開放感がある」という意見が多数派とみられます。「ゲレンデが横に広いため滑る距離が短く、中上級者には物足りない。逆に初心者やファミリーでの練習にはちょうどいい斜度」というのがまとめになりそうです。
古いスキー場だけあって、リフトの配置は今ひとつ。接続の悪いリフトもあります。ただ、リフトを何本も乗り継ぐコースレイアウトではないので、気にする人は少ない様子。それよりも、「リフトが遅い」という残念な評判は定着中。
箱館山スキー場はアクセスが便利なので、週末はやっぱり混雑しやすいといえます。「週末はリフト待ちもあるし、リフトも遅いし、コースは短いし、滑っている時間がとても短い」という不満も寄せられています。これだけ見ると、とんでもないゲレンデに見えてしまいますが、手軽に来られる立地なので、それだけ人気がある証拠ともいえます。
キッズエリアは充実。「キッズワールド」という名称で、スライダー、スノーエスカレーター、スノーラフティングが揃います。なかでもスノーラフティングは好評で「アップダウンのある専用コースを走り、乗っていて楽しめる」とおすすめする声もありました。
施設に関しては、プリンス系の伝統を受け継いでいるからか、「きれい」という評判です。「細かいところまでしっかりと清掃されている」などの口コミは多数。
箱館山スキー場のゲレ食には、4つのレストランがあり、食事の選択肢は豊富です。「第2ヒュッテ」が一番広く、「ゲレンデ食堂」がそれに次ぎます。
メニューはレストランによってだいぶ異なり、「第2ヒュッテ」は、オムライス、ハンバーグ、カレーなどのファミレス系メニューが中心。「ゲレンデ食堂」は回鍋肉丼やうどんなど丼物中心、「からまつ食堂」はラーメンなど麺類が中心、「第1ヒュッテ」はカレーやどんぶりなどの軽食中心です。味についての口コミは少なく、「普通のゲレ食」という評判。価格はいわゆる「ゲレ食価格」で、ややお高めです。
ゲレ食ではありませんが、山麓のゴンドラ乗り場の近くにある「箱館そば 鴫野」のそばが「絶品」という口コミ多数。帰りがけに寄ってみるのもよさそうです。
箱館山スキー場のまとめ
箱館山スキー場は、地元鉄道会社が開発し、プリンスホテルグループで育ってきた名門ゲレンデ。現在は新興のマックアースグループに属しています。いわば、名門の伝統と新興の革新が混ざり合ったスキー場で、質の高い施設と優れたサービスには定評があります。
ゲレンデは横に広く縦に短い「短距離型」で、広々としたコースと美しい琵琶湖の眺望は、箱館山スキー場の魅力となっています。そのため、初級者が繰り返し練習するにはいいスキー場です。一方、正直なところ、中上級者を満足させるコースは一つもありません。シーズンはじめの「足慣らし」に使う程度と考えればいいでしょう。
京阪神からのアクセスの便利さは「びわ湖バレイ」に次ぐ存在。びわ湖バレイよりも箱館山のほうが少し遠いですが、箱館山は広々として滑りやすく、施設も充実しているという評価が定着しているようです。
※口コミ、評判は、当サイト関係者の訪問した印象や、実際に滑った人からの感想を集めたものです。公平を心がけていますが、主観が混じっていますので、ご了承下さい。