神鍋高原アップかんなべスキー場の口コミ・評判・感想
■アップかんなべ(兵庫県豊岡市)
「神鍋高原」は、兵庫県豊岡市西部の神鍋山周辺に広がるスキーエリアです。「神鍋高原スキー場」という場合、「アップかんなべ」、「万場」、「奥神鍋」の3つのスキー場の総称です。かつては「名色」というスキー場もありましたが、すでに廃止されています。
アップかんなべは、神鍋エリアを代表するスキー場です。開設は1923年。神鍋山で有志がスキーを始めたのが起源です。1954年にはスキー場運営会社が設立され、本格的なスキー場となりました。日本全国で見ても長い伝統を誇る老舗スキー場なのです。
総面積は20haと小規模ですが、運営は2社に分かれています。みやの森、北壁、うえ野平が神鍋観光株式会社、中央が栗栖野観光株式会社です。どちらも地元資本の運営会社です。
アクセスは北近畿豊岡道八鹿氷ノ山インターから23km、30分です。
アップかんなべスキー場の口コミ・評判・感想まとめ
- 初心者エリアが長くてなだらか。初めてスキーをする子供には良い。
- 初級者でもほぼ全てのゲレンデが滑れる。
- 中級者以上には少し物足りないが、初級者が練習するにはとても良いゲレンデ。
- 見通しが良く広いゲレンデ。子どもの安全性が高い。
- ファミリーの日帰りスキー向けのゲレンデ。
- 駐車場とゲレンデが近く、長い距離を歩かなくてすむ。子供連れにこの点は大きい。
- ゲレンデ随所にゲレ食があり、休憩を取りやすい。子供連れにはこの点もグッド。
- 標高が低く雪質は悪い。
- リフトが遅い。高速クワッドは1本のみ。
- リフト待ちがほとんどない。
- 食堂がキレイだった。
- 駐車場、ゲレンデ、食堂ともすいている。
- ファミリーが多い。
- ときどきヒーローがやってくるので子供にウケる。
- 暖かくなるとすぐに雪が減ってしまう。
- 京阪神からのアクセスが良い。吹田から2時間半あれば着く。
- 民宿やペンションがたくさんあって泊まるところに困らない。
- 火山の噴火口を見られる。
アップかんなべスキー場のゲレンデ概要
総面積:20ha
コース数:5
最大標高/最低標高:470m/280m
標高差:190m
最長滑走距離:1000m
最大斜度:33度
リフト・ゴンドラ数:5本
レベル割合:初級40%、中級40%、上級20%
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アップかんなべスキー場の口コミ・評判・感想
「初級者向けの老舗ゲレンデ」。アップかんなべスキー場を一言で表現するとこうなるでしょうか。大正時代に起源を持つ日本屈指の老舗ゲレンデで、戦後早い時期に開発されました。そのためコースは広々としてして開放感に溢れています。
最大標高470mで最大標高差は190mに過ぎず、あまり高低あるスノボ/スキー場ではありません。そのため基本的には初級者向けのゲレンデです。「初心者エリアが広く長くなだらかなので、初めてスノボやスキーをする人には最適」「コース幅がとても広く、中上級者もあまりいないので、初級者が遠慮なく滑れる」という感想もありました。「見通しがよいので、小さな子どもの安全性は高そう」というコメントもあります。
神鍋エリアには3つのスノボ/スキー場がありますが、最もファミリー向けなのがアップかんなべスキー場です。場内2カ所にキッズエリアがあり、どちらにもムービングベルトが設定されています。うえ野平のキッズエリアは「そりエリア」と「スキーエリア」に分かれていますし、中央エリアには「雪遊びエリア」があります。子ども連れを意識した設備は充実しているといえます。
子どもたちが遊んでいると、ときどき、「コウノトリマン」というヒーローも登場。「子どもたちが喜んでいて楽しそう」というコメントも。「駐車場とゲレンデまでが近く、長い距離を歩かなくていい。子連れには大きなメリット」という口コミも寄せられています。
一方で、「中級者には物足りないゲレンデ」という評判も当然あります。「上級コースもあるにはあるが、500mほどの短いコースで未圧雪なだけ」というコメントも。上級者が楽しめるスノボ/スキー場とはいえません。「山頂に神鍋山の火口があり、眺められる。火口を見られる珍しいスキー場としては行く価値があるかも」という変わった評価をする人もいました。
混雑に関しては、アップかんなべスキー場は全体的に空いていて、「リフト待ちや食堂の席取りといった混雑とは無縁」という口コミも。「駐車場、ゲレンデ、食堂とも空いている。混雑のストレスがない」という感想もありました。それほど客が多くないという事情もあるでしょうが、古いスキー場だけに、全体として設備がゆったりとしているのでしょう。
「リフトは遅い」という評判です。「高速クワッドは1本だけで、あとは低速のトリプルとペア。機動力は足らない」との感想も。「アップかんなべはガンガン滑りたい人には向いていない。家族でのんびり楽しむにはいいスキー場」というのが代表的な口コミといえそうです。
雪質に関しては今ひとつ。「低山ながら自然降雪はそこそこある。けれど、雪質はあまりよくない」「標高が低いので、どうしても雪は水っぽく緩い」「暖かくなるとすぐに雪が減る」などなどの声が。パウダースノーを求めるのならば別のゲレンデがいいでしょう。
設備は充実。「ゲレンデ各所にレストハウスがあって休憩しやすい」「設備がきれいでよく手入れされいてる」という感想もありました。「ゲレ食の価格も比較的リーズナブル」ということで、ファミリーには安心感があるようです。
アクセスは北近畿豊岡道の八鹿氷ノ山インターから23km、30分。「神鍋高原の一番手前なので、降雪時以外はノーマルタイヤでも行ける」とのこと。もちろん、念のためチェーンは持って行きましょう。「京阪神エリアから2時間半もあれば着けるので、日帰りには便利」ということです。
鉄道はJR山陰本線江原駅下車、バスで30分ほどです。ただ、鉄道アクセスは便利とはいえないので、大阪方面からはツアーバスなどを利用した方がいいでしょう。
アップかんなべスキー場のまとめ
アップかんなべスキー場は、なだらかな緩斜面が広がるゆったりしたゲレンデが特徴です。一方で、高速リフトは少なく、ロングコースにも乏しいので、目一杯滑りまくりたい、という人には向きません。
キッズ向けエリアは非常に充実していますし、駐車場からゲレンデが近いのも、子どもに優しい仕様です。混雑も少なく、見通しがいいので子どもが迷子にもなりにくいでしょう。いろんな意味で、子連れファミリー向けのスノボ/スキー場といえるでしょう。
高速道路が八鹿氷ノ山まで完成したことで、京阪神エリアからのアクセスがかなり改善されました。アップかんなべは、京阪神からの日帰りもしやすいスノボ/スキー場です。
※口コミ、評判は、当サイト関係者の訪問した印象や、実際に滑った人からの感想を集めたものです。公平を心がけていますが、主観が混じっていますので、ご了承下さい。