タングラムスキーサーカスの口コミ・評判・感想
■タングラム(長野県信濃町)
長野県北部、斑尾山の北西斜面に位置するスノボ/スキー場。斑尾高原スキー場の西に隣接します。開業はバブル真っ盛りの1989年。東急不動産が開設し、現在も東急リゾートサービスが運営している、東急系のスノーリゾートです。
付近は総合的なリゾートエリアとして開発され、ベースにホテルタングラムと、ホテルハーヴェスト斑尾という東急系のホテルが並び、近くにはペンション村や別荘街、ゴルフ場などもあります。
アクセスは北陸新幹線飯山駅からバスで約45分。上信越道信濃町インター、妙高高原インターから約15分です。
タングラムスキーサーカスの口コミ・評判・感想まとめ
- コースは初級者から上級者向けまで多岐に及んでいて、変化に富んでいる。
- 規模が小さい割にはコースレイアウトが複雑。
- 初・中級者コースのバリエーションは少ない。どこを滑っても似たような雰囲気。
- ファミリー向けゲレンデなのに、上部コースが急斜面のコブ。滑走者がほとんどいない。
- 非圧雪の上級者コースが充実。ファミリー向けスキー場なので、上級者コースはガラガラで快適。
- 家族連れが多いが、広い緩斜面は少ないので、ベースの第3クワッドだけが混む。
- 第6リフト沿いのコースは人も少なく、初心者の練習におすすめ。
- キッズパークが充実しており、子ども連れの家族でも安心して楽しめる。
- スノ-ラフティングが楽しい。子どもが大喜び。
- キッズパークはムービングベルトあり。そりやチューブもある。
- リフトが遅い。フード付きクワッドは一つだけ。
- 長く遅いペアリフトを2本乗り継がないと山頂に行けない。
- 山頂は行きにくいし、上級レベルが適度に滑れる場所が限られる。
- 山頂からの眺めは素晴らしい。
- ツリーランは微妙。滑りにくいだけ。
- レストラン「ZIGZAG」のゲレ食は美味しくない。しかも高い。
- 全体に物価が高い。
- スク-ルは充実している。
- センターハウスにレストランやトイレ、レンタル、スクール集合場所などが機能的にまとまっていて、使いやすい。
- コンビニがあり、サンドイッチやおにぎりなどが定価販売されている。
- スタッフの対応がいい。
- スキーヤーやファミリー層の比率が高いので、子連れでも安心。
- ホテルタングラムには温泉や温水プール・エステなどもある。
- スキー場までのアクセスは、雪道装備が必要。
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タングラムスキーサーカスのゲレンデ概要
総面積:75ha
コース数:15
最大標高/最低標高:1320m/800m
標高差:520m
最長滑走距離:2500m
最大斜度:33度
リフト・ゴンドラ数:5本
レベル割合:初級30%、中級40%、上級30%
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タングラムスキーサーカスの口コミ・評判・感想
「ちょっとだけ贅沢なファミリー向けスキーリゾート」。タングラムスキーサーカスを一言で表現すると、こうなるでしょうか。滑走エリアは小さいものの、キッズフレンドリーなオペレーションが好評です。
斑尾山の北西に位置するタングラムスキーサーカスは、半すり鉢状の地形に設けられています。すり鉢の底の部分にメインゲレンデとなる広い緩斜面があり、それを囲むようにスキー場から左右に広がる尾根上のコース、そして尾根からメインゲレンデに落ち込む急斜面のコースで構成されています。
こうした地形の制約からか、コース上部はコブ急斜面主体、下部は緩斜面主体と、わりと極端にコースレベルが分かれています。初中級者が滑れる圧雪斜面は、ゲレンデ規模に比して狭く、「規模のわりに滑走感のないスキー場」という感想も少なくありません。
とはいえ、ファミリーにとっては、ベース近くの緩斜面は十分に広く、「子どもたちの練習には最適」という声も。メインとなるのは第3クワッドリフト沿いの緩斜面ですが、「週末はとても混雑して危険」「広いけれど斜度もあり、まったくの初心者が練習するにはつらい」という口コミもありました。
第6リフト沿いにも緩斜面があり、「人が少なく長いので、こちらほうが初級レベルの練習には向いている」という感想も寄せられています。
山頂付近の上級コースは無圧雪。「ファミリーが多いスキー場なので、山頂まで来て無圧雪コースを滑る人は少ない。そのため空いていて快適」という感想があります。一方で、「山頂へは遅いリフトを2本乗り継がなくてはならず、行くのが面倒」という口コミも。上級レベルが効率よく滑ろうとすると、第2リフトをぐるぐる回すだけになってしまい、単調のようです。
タングラムスキーサーカスにはゴンドラはなく、フード付きクワッドリフトも1本だけ。このフード付きクワッドでは山頂に行けないというレイアウトは微妙です。ほかに機動力のあるリフトは第3クワッドがありますが、初級コース向けです。
タングラムが最近、力を入れているのが「ツリーラン」。隣接する斑尾高原スキー場の影響とみられますが、評価は微妙です。「木の間隔が狭いので、きちんとしたターン技術がないと危険。斜面もおもしろみがなく、あまり楽しくはない」という感想が代表的でしょうか。「ファミリー向けのゲレンデにはあまり適さない」という声もありました。
タングラムスキーサーカスは、隣接する斑尾高原スキー場と連絡しており、共通リフト券も販売しています。両スキー場の行き来はしやすく、案内表示もしっかりしています。「タングラムだけだと半日で飽きるが、斑尾を合わせれば滑り応えのあるスキー場」という感想は数多く寄せられています。
キッズエリアは充実しています。定番のキッズパークには動く歩道を配置し、ソリなどの遊具も借りられます。スノーラフティングもあり「やってみるとスゴイ楽しい」と評判。キッズエリアは、雪に馴染みのない海外客の利用も多く、タングラム自慢のエリアになっています。
運営会社の東急リゾートがファミリー層をメインターゲットにしているだけあって、スタッフの応対も良く、スクールも充実していて、「キッズに優しいスキー場」という口コミも多いです。
タングラムではスキーセンターも好評です。「清潔感があり機能的で快適。トイレにはウォシュレットがあったり、細かいところまで行き届いている」というのが代表的な感想といえます。運営が東急だからか、センターハウスのショップは東急ハンズで、「小物や土産物が充実している」というレビューも届いています。
ゲレ食は、スキーセンターにある「ZIGZAG」がメイン。400席ある広い食堂です。ただ、値段はお高め。「ごく普通のカレーやラーメン、パスタといった定番品が1000円超。カツカレーやチャーシューメンはさらに高い。さすがに呆れる」という感想多数。
味は「驚くほど普通」だそうです。値段ほどの味ではない、ということです。下の写真は、新潟名物という触れ込みの「たれカツ丼」。ごはんにカツが4つのっているものですが、味はやっぱりごく普通で、値段を考えれば残念な内容でした。
レストランに限らず、全体的に物価が高く、「他のスキー場と比べても、1割くらいは高い」という感想もありました。
休憩で好評なのは、山頂にある「野尻湖テラス」。晴れた日には黒姫・赤倉の山々を一望でき、「息をのむほどの絶景を見ながら、お茶できる」という感想が寄せられています。
リフト券は、タングラムのみを滑れる「専用リフト券」と、斑尾高原スキー場との共通券である「マウンテンパス」があります。
マウンテンパスのほうが高いですが、「中上級者はタングラムだけでは満足できないので、斑尾高原も滑れるマウンテンパスがいい」というアドバイス多数。一方、初級者だけならタングラムのみの「専用リフト券」で十分でしょう。
アクセスは北陸新幹線飯山駅からバスで45分です。クルマの場合は上信越道信濃町インターか、妙高高原インターから10km、15分程度で着きます。最近は高速道路が伸びて、新幹線もできて、交通は格段に便利になりました。ただ、首都圏からの日帰りは少し大変です。
タングラムスキーサーカスのまとめ
タングラムスキーサーカスは、ファミリーをメインターゲットにしたリゾートスキー場です。キッズ向けの施設が充実しており、スタッフの対応も良く、ホテルのクオリティもまずまずです。ただ、高級感はあまりなく、ちょっとだけ贅沢な、庶民でも楽しめるスノーリゾートといえるでしょう。
斑尾高原との共通券を使えば、中上級者も1日楽しめるゲレンデです。斑尾も含めて無圧雪コースやツリーランコースが多いのも特徴。そのため、パウダーやコブ斜面が好きな人には人気ですが、カービングですっ飛ばすのが好きな人には向かないゲレンデかもしれません。
ところで、「タングラム」とは、中国発祥のパズルです。このパズルの特徴は、「答えがひとつに決まっていない」ことだそうです。
リゾートの名称に「タングラム」を用いたことには、さまざまなアウトドアを組み合わせて楽しんでほしい、という意味が込められているのだとか。単に滑るだけでなく、スノーラフティングやツリーランなど、さまざまなアクティビティを楽しむのがタングラム流、ということのようです。
※口コミ、評判は、当サイト関係者の訪問した印象や、実際に滑った人からの感想を集めたものです。公平を心がけていますが、主観が混じっていますので、ご了承下さい。