芸北国際スキー場の口コミ・評判・感想
■芸北国際(広島県山県郡北広島町)
2020-2021年シーズンから休業が続いています。
芸北国際スキー場は、中国地方屈指の老舗スキー場です。1971年に地元チチヤス乳業によって開設され、以後、西日本でトップレベルのスキー場として存在感を示してきました。多彩な斜面とロングコースで知られ、中国地方以西のオールドスキーファンには馴染み深いゲレンデです
。チチヤス乳業が経営難に陥り、2003年に売却。その後、パインリッジリゾーツが取得し、「パインリッジリゾーツ芸北」と名を変えて営業してきましたが、2009年よりスノーマジックエンターテイメントが引き継ぎ、元の「芸北国際スキー場」の名称に戻りました。2012年からはマックアースの運営となっています。
アクセスは中国道戸河内インターから30km、40分です。
芸北国際スキー場の口コミ・評判・感想まとめ
- 西日本ではトップクラスのゲレンデ。
- 中国エリアではしっかりしたスキー場。雪質、リフト数、コースの種類や距離など、総合力は高い。
- ゲレンデが広く、コースが多彩。楽しいスキー場。
- コースが広く滑りやすい。
- リフトが5本と少なめ。6人乗り「おーひらエクスプレス」は高速で快適。
- 6人乗りリフト1本乗るだけで、長距離ダウンヒルが楽しめる。
- コースが良いのに、施設が古くていろいろ残念。
- 中級レベルのコースが多いので練習に向いている。
- おおひらエリアのロングコースが中級者にはうれしい。
- 上級者が楽しめる斜面はほとんどない。国際エリアのジャイアントコースくらい。
- 国際エリアはキッズ向けの施設が充実。キッズパークはそりで遊べる。
- カケズエリアは景色がすごくいい。人も少なくていい。
- マックアースの運営になって、パークが充実してきた。
- パークには、キッカー、ボックス、テーブルなどがある。規模はそれほど大きくない。
- 瑞穂に比べれば空いている。
- 人工降雪機が充実しているので、雪が少なくてもそれなりに楽しめる。
- 輸送力があるためか、リフト待ちがあまりない。
- ゲレ食はわりと充実。
- レストランは、席が十分あって空いている。
- レストハウスなどは古い。
- 雪質は、北海道や信州と比べてはいけないレベル。
- リフト券や駐車場料金がちょっと高い。
- 高速道路(戸河内IC)から40分程度。アクセスはラク。
- 戸河内ICからは混雑することがあるので、加計スマートICがおすすめ。
芸北国際スキー場のゲレンデ概要
総面積:100ha
コース数:20
最大標高/最低標高:1126m/700m
標高差:426m
最長滑走距離:2000m
最大斜度:34度
リフト・ゴンドラ数:5本
レベル割合:初級30%、中級60%、上級10%
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芸北国際スキー場の口コミ・評判・感想
「地元に愛されている老舗スキー場」。芸北国際スキー場を一言で表現すると、こうなるでしょうが。1990年代のスキーバブル期はリフト1時間待ちなどという状態もあった人気スキー場でしたが、その後、親会社の経営難もあり運営が安定しませんでした。
最近はハード面でも古さが目立つようになり、スキー場のクオリティが落ちたという指摘も出てましたが、それでも地元民は応援する人のほうが多かったようです。
こんなに地元に愛されているスノボ/スキー場は、日本全国を見渡しても、そんなにないかもしれません。2012年にマックアースの運営に変わってからは、徐々にオペレーションも改善しており、客足も戻りつつある様子です。
芸北国際スキー場は、「国際エリア」「おーひらエリア」「カケズエリア」の3つのエリアに分かれます。「カケズエリア」は独自のリフトがなく、回しづらいので、実質的には「国際エリア」と「おーひらエリア」の2エリアです。
メインとなるのは山麓に宿泊施設を擁する「国際エリア」です。国際エリアは緩斜面中心で、初心者に向いています。なかでも国際初心者コースは、「猛スピードで滑ってくるボーダーなどが少ない」との感想もあり、練習にはいいでしょう。スノーパークやキッズエリアが設置されているのも国際エリアです。
スノーパークには、キッカー、ボックス、テーブルなどがありますが、「規模はそれほど大きくない」とのこと。キッズパークにはスノーエスカレーターが設置され、そり遊びなどが可能です。
おーひらエリアには、日本最大の6人乗り高速リフト「おーひらエクスプレス」が架かります。おーひらエリアは、この高速リフトを軸に中級コースが展開しており、なかでも「おーひらセンターコース」は、芸北国際スキー場の看板コースとして知られています。リフト沿いを滑る中斜面で、「最長2kmのロングコースが楽しめる」「中級レベルの練習には向いている」と大好評です。
おおざっぱにいって、国際エリアが初級者向け、おーひらエリアが中上級者向けです。カケズエリアは、リフトで回しにくいのですが、そのぶん「人が少なくて最高。景色も素晴らしい」との感想が寄せられています。
3つのエリアの連絡は必ずしもよくありません。国際エリアとおーひらエリアの間にはシャトルバスがありますが、移動は面倒です。
歴史あるスキー場なだけに、設備はややレトロ。「コースは良いのに設備が今ひとつ」という感想は少なくありません。とはいえ、レンタル、ロッカールーム、売店などの設備は一通り揃っていて、「過不足はない」という口コミも。
ゲレ食は「国際ヒュッテ 半蔵」「国際ロッジ バンビーナ」「おーひらレストハウス とどろき茶屋」の3カ所。キャパが大きいのは「とどろき茶屋」ですが、施設はやや簡易的。
食事メニューが豊富なのは「バンビーナ」で、「広島だけに牡蠣を使った料理が多い」との口コミも。広島以外から来るなら、バンビーナで「かきフライ定食」や「尾道ラーメン」といった、ご当地名物がおすすめです。
アクセスは中国自動車道戸河内ICから30km、約40分。「高速インターチェンジから遠い」という感想は多く、それが最近の芸北国際の苦戦の理由にもなっているようです。
芸北国際スキー場のまとめ
芸北国際スキー場は、中国地方でも屈指の大規模スキー場です。ゲレンデ総面積100haは中国地方以西で最大規模。歴史と伝統もあり、広島エリアの方にはよく親しまれてきたゲレンデです。
ただ、高速道路インターからやや離れた位置にあるため、最近はやや客足が伸び悩み気味。施設にもレトロ感が漂うこともあり、平日は特に「空いている」との情報が多く寄せられています。
とはいえ、ゲレンデの広さや、コースバリエーション、高低差などは折り紙付きで、中国地方でこれだけのポテンシャルを持ったスキー場は多くありません。エリア間の接続の悪さなどから、そのポテンシャルをいかしきれてないようにも見えるのが、少し残念です。
利用者の立場としては、広島エリアから近い「穴場的」存在ともいえる状況になっています。2012年からマックアースが運営を担っており、オペレーションは改善してきたようです。今後に期待したいゲレンデです。
※口コミ、評判は、当サイト関係者の訪問した印象や、実際に滑った人からの感想を集めたものです。公平を心がけていますが、主観が混じっていますので、ご了承下さい。