石打丸山スキー場の口コミ・評判・感想
■石打丸山(新潟県南魚沼市)
湯沢・塩沢エリア最大のスノボ/スキー場。1949年に営業を開始した歴史あるスキー場です。1973年には冬季国体の会場にもなるなど、伝統と格式では国内有数のスキー場の一つです。ゲレンデ総面積も236haと広大で、規模ではエリア最大級といえます。日本ケーブル株式会社の「NCリゾートグループ」に属するアルピナBI株式会社が運営しています。
かつてはリフトの運営が4つに分かれていて、地元企業の日本リフトサービスが「中央口」を中心に6本7基のリフトを運営し、国際スキー開発株式会社が「ハツカ石口」、大生総業が「観光口」をそれぞれ運営、さらにグリーンリフトが中腹のリフト1本のみ運営していました。1997年には、これらの会社が一体となって石打丸山スキー場を運営するための「石打丸山索道事業協同組合」が設立されました。
2010年代後半に運営会社の集約が急速に進みます。まず2017年にグリーンリフトが大生総業に事業譲渡。国際スキー開発も2018年に大生総業の傘下に入りました。そして2019年に、大生総業、国際スキー開発、日本リフトサービスの3社が合併(存続会社は大生総業)しました。
さらに大生総業がびわ湖バレイスキー場を運営するびわ湖バレイ株式会社と合併(存続会社はびわ湖バレイ)し、アルピナBI株式会社となりました。このため、現在はアルピナBI単独運営のスキー場となっています。
老舗スキー場らしく、ゲレンデの各所に良い意味で昭和の香りが感じられます。昔ながらのファンが多いスキー場ともいえます。
アクセスは上越線石打駅から徒歩約7分、上越新幹線越後湯沢駅からもシャトルバスで20分。関越道塩沢石打インターからも3kmほどで、交通至便なゲレンデです。
石打丸山スキー場の口コミ・評判・感想まとめ
- 昭和のごちゃごちゃした雰囲気のスキー場。
- 施設は古いが、ゲレンデのポテンシャルはとても高い。
- 中央口にゴンドラリフトができて便利になった。
- 運営が統一されてから、施設が急速に進化してがんばっている。
- ゲレンデが多彩で、いくら滑っても飽きない。
- コースの幅が広い。古いスキー場なので、国有林の伐採制限を受けておらず、広大。
- 手入れの良いワイドなゲレンデ。ねじれも少ない。
- ゲレンデの広さとレイアウトの良さ、山頂からの眺望と滑走感など、どれをとっても一流のスキー場。
- コースやリフトが複雑な配置でわかりにくい。
- リフトの乗り継ぎが悪い。スケーティングができないと苦しい。
- 短いリフトが多い。初心者の練習には向いているが、頂上まで行くのに乗り継ぎが大変。
- 近年はリフトやゴンドラの整備が進んできた。
- 山頂リフトに人が集中する。トップゲレンデが混む。
- クワッドリフトにフードがないので、雨の日はつらい。
- 中級者向けの圧雪斜面は混雑気味。
- 上級者向けの急斜面が充実している。
- 山頂から観光口までの4キロのロングランが楽しい。
- 急斜面にも迂回コースがあり、初心者と一緒にリフトに乗ることも可能。
- ボーダーが多い。
- ハーフパイプや各種のパークが充実。
- 急斜面から緩斜面まで、いろいろなバリエーションを楽しめる。モーグルコースまである。
- ナイターゲレンデが広く、トップ近くまで営業している。
- ガーラ湯沢・湯沢高原と連絡している。でも、石打からわざわざガーラに行く人は少数だろう。
- 中央口のゲレンデベースにリゾートセンターができた。
- 大きなスキーセンターはないが、小さな食堂が沢山ある。
- 食堂の数が驚くほど多い。ゲレ食の豊富さでは日本有数。
- カレー・ラーメン・うどん・パスタなど色々なレストランがあり、ゲレ食のハシゴが楽しい。
- スノーガーデンは滑らない人でも楽しめる。
- 駐車場は土日一律1,000円取られる。
- 首都圏から近いし、インターからも近い。高速道路を降りてからの走行距離が短いとラク。
- スキー場の周りには宿がたくさん並び、昔ながらのスキー場という雰囲気。
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石打丸山スキー場のゲレンデ概要
総面積:236ha
コース数:23
最大標高/最低標高:920m/256m
標高差:664m
最長滑走距離:4000m
最大斜度:35度
リフト・ゴンドラ数:13本
レベル割合:初級40%、中級40%、上級20%
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石打丸山スキー場の口コミ・評判・感想
「昭和の雰囲気を残す老舗スキー場」。石打丸山スキー場の口コミを一言で表現するとこうなるでしょうか。良くも悪くもレトロな雰囲気があり、規制強化前に開発された広大なゲレンデが魅力のスノボ/スキー場、といったところです。
石打丸山スキー場の魅力は、なんといっても広大なエリアに開発されたバリエーション豊かなコースです。中心部に位置する銀座ゲレンデは幅が200mもあり、「初心者が安心して滑れる」と評価が高いです。一方、「上級者向けのコースも豊富。山頂からの4000mロングランは爽快」という感想も複数ありました。「初級者から上級者まで楽しめる」というのはどのスキー場でも聞かれる決まり文句ですが、この石打丸山ではリアルに実感できるようです。
ボーダー向けのエリアも充実しており、「ハーフパイプや各種のパークが豊富」という評価もあります。そのせいか、「全体的にボーダーが多い」という情報も寄せられています。
また、口コミで評判がいいのが、ナイター。「ほとんどのゲレンデがナイターで滑走できるし、照明も明るい」「夜になると雪質がとてもいい。石打丸山の真価はナイターにある」とまで評価する声がありました。
施設に関しては「古い」という評価も多かったのですが、最近になってようやく改善してきました。2018-2019年シーズンには、中央口でリフトがリニューアル。ゴンドラと6人乗りチェアを併せ持つ「サンライズエクスプレス」というゴンドラリフトが登場し、山麓から中腹まで一気にアクセスできるようになりました。
チロルゲレンデのリフトも更新され、トリプルリフトが登場。山麓には新たにリゾートセンターも設けられ、施設が一新されました。2022年シーズンにはICカードチケットとオートゲートシステムが導入されています。運営統一後の進化はめざましく、今後も施設の更新が進められていくと思われます。
ただ、「ゲレンデに近い駐車場がわかりにくい」「リフトが細切れ過ぎる」「リフトとリフトの接続が悪い」といった、昔から指摘されている改善点は残されています。単純に「施設全体が古い」というシンプルな意見もありました。
リフトの運営は統一されたものの、ゲレンデのレストランなどは多様な業者が入っていて、それが石打丸山スキー場の魅力になっています。「一体運営のリゾートではありえないほど食事処が豊富。ゲレ食のバリエーション豊富で、立ち寄りグルメをする楽しさがある」という感想は多いです。「地元農家が冬だけ食堂をやっていたりするので、食材がいい」という意見もありました。
ゲレ食のオススメはさまざまありますが、最近人気なのは、中腹の「バレーナ」。ゲレンデ直結のイタリアンレストランで、「ゲレ食のレベルを超えた味」という評判多し。ピザやパスタが人気ですが、「ビーフカレーがおすすめ」という声も。そのほか「レストランケルン」の「ラザニアうどん」や、「エンジェル」の「塩やきそば」などが口コミでいい評判です。
リフト券は、石打丸山全体が滑れるもののほか、「ハツカ石エリア券」があります。ハツカ石エリア券は安いですが、乗れるのは初心者コース中心の3リフトだけなので、石打丸山の広さを満喫したいなら、これらのエリア券を買うメリットはありません。ただ、「子どもの練習なら、エリア券でも十分使える」という声もありました。
GALA湯沢、湯沢温泉スキー場でも使える「三山共通券」もありますが、石打丸山スキー場をメインにして訪れている場合は、「購入する価値はあまりない」とのこと。とくにGALA湯沢は石打丸山より混んでいる場合が多く、「わざわざ混んでいるゲレンデに行く必要はない」ということのようです。2日以上滞在するなら「三山共通券」もいいでしょう。リフト券はウェブで購入すると、割引やセット券が多くお得です。
アクセスは良好で、上越新幹線の越後湯沢駅から無料シャトルバスで約20分。JR上越線の石打駅から徒歩7分です。
石打丸山スキー場のまとめ
初級者から上級者まで楽しめる、庶民的な老舗巨大スキー場。それが石打丸山スキー場です。ゲレンデの広さやコース設計などのポテンシャルは抜群。かつてはリフト運営がバラバラで統一感がありませんでしたが、運営が統一されてから、その姿を大きく変えつつあります。
ゲレンデサイドには地元の各事業者が、バリエーション豊かなゲレ食や宿泊施設を提供してくれています。リッチなリゾートホテルはありませんが、手頃な民宿に泊まり、美味しいゲレ食を味わいながらスノボ/スキーを楽しむのにはよいゲレンデといえます。
昭和の香りをエンジョイできる庶民におすすめのスノボ/スキー場といえるでしょう。
※口コミ、評判は、当サイト関係者の訪問した印象や、実際に滑った人からの感想を集めたものです。公平を心がけていますが、主観が混じっていますので、ご了承下さい。