ニセコ東急 グラン・ヒラフスキー場の口コミ・評判・感想
■ニセコ東急グラン・ヒラフ(北海道虻田郡倶知安町)
パウダースノーの雪質、広大なゲレンデ、バリエーション豊富なコース。ニセコは世界屈指の名ゲレンデとも言われ、世界中からスノーボーダー・スキーヤーが集まります。そのニセコの中心といえるゲレンデがニセコ東急グラン・ヒラフ。かつてはニセコひらふスキー場という名称でしたが、2004年にニセコマウンテンリゾートグラン・ヒラフの名称に変わり、2021年に現名称となりました。日本を代表するスノボ・スキー場といえます。運営は東急リゾートです。
スキー場の広さはハンパなく、全コースを滑るには丸1日かかります。隣接するニセコビレッジ、ニセコアンヌプリへも滑り込むことができ、それらをあわせたニセコ全山を全部滑るには最低2日はかかるでしょう。最長滑走距離は5,600m。標高差は940mに及び、森林限界を超えた山頂から山麓まで滑ることのできるダイナミックなスキー場です。
山麓には国際色豊かな集落があり、ホテルなど宿泊施設も豊富。飲食店街もあり、賑やかな街並みです。近年は外国人客が激増し、日本離れした独特の活気ある雰囲気を醸しています。ニセコのなかでも中心的なゲレンデがニセコグラン・ヒラフといえます。
ニセコには隣接するスキー場として「ニセコビレッジ」「ニセコアンププリ」「ニセコHANAZONO」の3つがあります。これと「ニセコグラン・ヒラフ」をあわせた4つのスキー場を「ニセコユナイテッド」と総称します。ニセコユナイテッドを全部滑れる「ニセコ全山共通リフト券」も販売されています。最近はニセコユナイテッド全体でのPRも増えているようです。
なお、「ニセコHANAZONO」は、「ニセコグラン・ヒラフ」と運営会社は異なりますが、実質的にはヒラフの一部となっています。ニセコHANAZONOの単独リフト券もなく、ニセコグラン・ヒラフの共通になっています。そのため、このウェブサイトでは、ニセコHANAZONOは、ニセコグラン・ヒラフの1エリアとして扱います。
ニセコグラン・ヒラフスキー場の口コミ・評判・感想まとめ
- 間違いなく日本最高のスキー場。
- 外国人がとてもとても多い。日本じゃない雰囲気。
- 外国人が増えてからゲレ食が高くなった。
- 北海道にしては混んでいるスキー場。信州に比べればガラガラだが。
- フードのないリフトが多い。真冬は凍える。
- ぱふぱふのパウダー。ほかでは味わえない。
- 晴れた日の羊蹄山の眺望は本当に綺麗。筆舌に尽くしがたい。
- スケールの大きさに感動した。マジで感動した。
- ナイター面積がとてつもなく広い。ナイターでもパウダーが楽しめる。
- ゲレ近駐車場は満車になるのが早い。遠い駐車場からは坂上がりがきつい。
- 天気が荒れやすい。山頂リフトはよく止まる。
- ゲレ食のチョイスが意外と少ない。ゲレンデサイドの店が少ない。
- 新千歳空港から遠い。2時間半はかかる。
ニセコグラン・ヒラフスキー場のゲレンデ概要
総面積:149ha
コース数:30
最大標高/最低標高:1200m/260m
標高差:940m
最長滑走距離:5300m
最大斜度:40度
リフト本数:13本
レベル割合:初級37%、中級40%、上級23%
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ニセコグラン・ヒラフスキー場の口コミ・評判・感想
「間違いなく日本最高のスキー場」。そう評価する人が多いのがニセコグラン・ヒラフです。その理由はいくつかありますが、「雪質がきわめて良い」「コースが豊富」「とても広い」という3つが主なポイントと言えそうです。「雪質だけなら富良野のほうが良い」だとか、「コースなら八方尾根のほうがダイナミック」だとか、いろんな感想を付ける人もいますが、ニセコグラン・ヒラフが日本でトップクラスのゲレンデであることに異を唱える人はほとんどいません。また、上級者には「コース外滑走が可能」というのも高い評価を受けています。
そのすばらしさが世界に知れ渡り、いまや外国人だらけのゲレンデになってしまったのはみなさんご承知の通り。オーストラリア人が増えてきたのは2000年代前半頃からで、今ではアジア・オセアニア各地からスキー客が集まります。「もはや日本人のほうが少ない」「日本にいる気がしない」「間違いなく国際リゾート。こういう雰囲気は日本のゲレンデでもここだけ」という感想も多いです。とくに、アフタースキーで麓の居酒屋に入ると、「日本人はスタッフだけ。客は全員外国人。会話も英語」などということも珍しくありません。
ということで、「ニセコに興味があるなら口コミなんて気にするな。来ればわかる」という絶賛のコメントも。それでは当欄の意味がないので、ニセコの欠点を指摘する声も挙げておきましょう。
まずは天候。1月は天気が荒れる日が多く「3泊したけれど、1日も羊蹄山が見えなかった」という声も。天気が荒れると山頂リフトが動かなくなりますが、中上級者は「山頂リフトがなければニセコに来る意味が半減する」という声も。山頂付近は雪質が特に良い、ということもありますが、山頂リフトが止まると、ビレッジやアンヌプリといった隣接スキー場への滑り込みができなくなってしまいます。
その隣接スキー場についてですが、ニセコアンヌプリとニセコビレッジとの「ニセコ全山共通リフト券」が販売されています。3つのスキー場は山頂での滑り込みのほか、山麓を走る巡回バス「ニセコユナイテッドシャトル」でも行き来できます。ただし、「シャトル」は40-50分おきなので、行ったばかりだと待たされますので、事前に時刻を確認しておきましょう。
天気の話に戻りますが、1月2月は特に寒い日が多いです。そのため、フェイスマスクは必須。「少々の吹雪でもリフトは動く」というのがニセコのすごさですが、「吹雪のなかでリフトに乗っていたあまりにも寒くて凍傷になりかけた」という冗談みたいな体験も。そこまでではないにしろ、「距離が長いのにフードのないリフトもあり、風の冷たい日は拷問」という体験をしている人は多いです。「最も寒い時期の山頂は、氷点下20度になることもある」ということなので、寒さにはくれぐれもご用心。
↑これは中級コースです。
ゲレ食は豊富。コース途中では、ヒラフゴンドラを下りた場所にある「ヒュッテキングベル」がポピュラーでしょうか。「内装をリニューアルしてきれい」という評判も聞きますが、「値段は高くて味は今ひとつ。いわゆるゲレ食」「わざわざ北海道で食べる食事ではない」というのが代表的な感想でしょうか。中腹で食べるなら「レストハウスエースヒル」をおすすめする声がやや多いです。「洋食メニューが美味しい」という感想が。
ただ、食事をするならゲレンデ内にこだわる必要はなく、山麓には多数の店があります。北海道だけあって、海鮮ものも豊富でおいしく、値段も本州に比べればお手頃です。ただし、外国人客の急増後、ニセコの物価も高騰。ゲレ食も値上げをする店も増えていて、カフェも含めて「お手頃」とは言えなくなってきました。
おすすめの店として名前が挙がるのは「積丹料理 ふじ鮨」ですが、最近は外国人客だらけになり、「値段も高くなった印象」という声も。
かつてはニセコ高原ホテルのバイキングも人気でしたが、閉館。跡地に建った新スキーセンターの「.Base(ドットベース)」にはカフェがあります。グラン・ヒラフ マウンテンセンター2階の「タンタ・アン」のパスタも定番です。花園エリアなら、「HANAZONO 308 」が清潔で味も良いと評判です。
↑ドットベース
ニセコの最大の欠点を挙げるとすれば、空港から遠いこと。新千歳空港からの直行バスで最短2時間20分。東京や大阪から飛行機で訪れるとなると、伊丹や羽田から5時間はかかります。6時台に羽田を発つ飛行機に乗っても、滑れるのは午後からです。「そもそも6時台に羽田を発つ飛行機に乗るなら4時に起きなければならない。そこまでできない」という声も多いでしょう。現実的な10時以降の飛行機を選んだ場合は、その日滑れたとしてもナイターからになります。事実上、往路の1日は移動日で潰れてしまうと考えるといいでしょう。ということで、本州からやってきてニセコで滑るなら最低2泊3日、できれば3泊4日以上のスケジュールを取ることをおすすめします。札幌からなら日帰り可能ですが、スキー場滞在時間は5時間くらいになってしまいます。
北海道新幹線が開通すれば、東京駅から倶知安駅まで直通列車が走ります。開通は2031年春の予定。まだ先ですが、楽しみにしたいところです。
ニセコグラン・ヒラフスキー場のまとめ
日本最高のスキー場と名高いニセコグラン・ヒラフですから、評価はするまでもありません。一度は行ってみるべきスキー場です。ただ、訪れたときの天候によって感想に差があります。
1月2月の晴天で気温が低いときがもっともコンディションがいいのですが、その時期は吹雪も多く、晴れる日は多くありません。3月になるとニセコといえどもパウダーとはいえない状態になり始めます。天候ばかりは「運」としかいいようがありませんが日程を長めにとって、じっくり滞在すれば、素晴らしいコンディションのニセコを楽しめるでしょう。
東京・大阪からは新千歳空港からバスを利用するアクセスが一般的です。新千歳空港からの直通の鉄道はありません。東京・大阪からの場合は、最低でも2泊は必要です。
※口コミ、評判は、当サイト関係者の訪問した印象や、実際に滑った人からの感想を集めたものです。公平を心がけていますが、主観が混じっていますので、ご了承下さい。