会津高原たかつえスキー場の口コミ・評判・感想
■会津高原たかつえ(福島県南会津町)
福島県西南部の南会津エリアにあるスノボ/スキー場。会津高原4スキー場の中では、最大規模を誇ります。ホテルも併設されていて、南会津を代表する大型スノーリゾートです。
開業は1980年。第2次オイルショック直後の完成です。当初は東武鉄道も出資した第三セクター会津高原観光開発株式会社による運営でした。しかし、同社が経営不振に陥ると、2002年に東武鉄道が経営から撤退。南会津町などが出資する会津高原リゾート株式会社の運営となりました。
2020年には、会津高原リゾートが、会津高原だいくらスキー場を運営していたみなみやま観光株式会社と合併。たかつえスキー場、だいくらスキー場が株式会社みなみあいづの運営となりました。同社は会津高原南郷スキー場の指定管理者にもなったので、会津高原3スキー場を一体運営しています。
アクセスは野岩鉄道会津高原駅からバス30分。東武鉄道はスキーシーズンに浅草発の直通夜行列車「スノーパル23:55」を運転していて、深夜に浅草を出ると早朝にスキー場に着くことができます。そのため鉄道による「夜行日帰り」しやすいスキー場としても重宝されています。東北道西那須野塩原インターからは63km95分とやや距離があります。
会津高原たかつえスキー場の口コミ・評判・感想まとめ
- 南会津では最大規模のゲレンデ。
- ゲレンデのバリエーションが豊か。ロングコースも滑れる。
- 初中級者には最適の斜度のコースが多い。
- 割合的には中級コースが多いが、頂上以外は初心者でもなんとかなるコースが多い。
- 連続して滑れる長い中斜面に乏しい。リフトもコースも細切れ。
- リフトレイアウトは良い。
- 滑走距離は長いが、何カ所か暖斜面があり止まってしまう。
- 中級コースでも、だいたい途中に緩斜面があり、ボーダーにはちょっと辛い。
- 山頂行きのゴンドラがないのが残念。
- 山頂からの眺めがいい。小さいながら樹氷も見られる。
- 山頂から続く非圧雪斜面が楽しい。
- 雪質がとても良い。
- スノボパークは充実している。
- キッズパークも年々充実してきた。
- 山頂からの迂回コースはとても狭い。
- リフトはややレトロ。高速リフトが2本しかない。フード付きも1本のみ。
- スキー教室で訪れる小中学生が多い。そのため、局地的にリフト・コースが混雑している場合がある。
- 西那須野塩原インターから1時間半はやはり遠い。
- インターからスキー場までの道は、全面積雪のことが多い。
- 近くにペンション村がある。宿泊したら、リフト券割引がある。
- 週末でも湯沢方面とは違い、列車、道路、リフト、コースの全てが空いている。
- はっきりいって山奥。東京からの日帰りはきつい。
- インターからの道幅は概ね広く、峠道のわりに走りやすい
- レストランがいっぱいあって便利。ホテルも隣接していて便利。泊まって滑るにはいいスキー場。
- アストリアホテルのレストランはメニューが少なく値段も高め。
- ゲレンデの規模の割に休憩できるスペースが少ない。
- トイレが少ないので混む。和式便器も残っている。
- 東武トラベルのツアーが安くて快適。
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会津高原たかつえスキー場のゲレンデ概要
総面積:65ha
コース数:15
最大標高/最低標高:1650m/943m
標高差:707m
最長滑走距離:5000m
最大斜度:36度
リフト・ゴンドラ数:9本
レベル割合:初級30%、中級40%、上級30%
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会津高原たかつえスキー場の口コミ・評判・感想
「南会津の微妙なビックゲレンデ」。会津高原たかつえスキー場を一言で表現するとこうなるでしょうか。65haの面積は中規模と大規模の間。コースバリエーションは豊富ながら、コースの細切れ感は否めず、標高差700m、最長滑走距離5000mもあるわりにゴンドラがありません。とはいえ、南会津4スキー場を代表する存在であるのは間違いありません。
会津高原たかつえスキー場を訪れた多く人が口を揃えるのは「コースバリエーションが豊富」という点。コース数は15、最長滑走距離は5000mというデータからみてもわかりますが、奥行きのあるゲレンデです。「中級コースの割合が多いが、初級者でもだいたいは滑れる」というバランスは絶妙で、「初級者から上級者まで、グループで行っても皆が楽しめる」という声もありました。
東京から微妙な距離のおかげで、「土日でもそれほど混まない。この規模のスキー場にしては、かなり滑りやすい」という感想も。反面、「平日に行ったら学生団体がいて滑りにくかった」という経験談もありました。ということで、混雑はあまり気にせずに、週末も平日も行きたいときに行けるスノボ/スキー場といえそうです。ちなみに、「中高生の団体も多い」という口コミも多く、学生グループに出会う確率は高いようです。言葉を換えれば、基礎練習に向いているゲレンデ、ということなのでしょう。
雪質に関する評価も高く、「内陸部に位置し標高も高いからか、パウダーの粉雪が楽しめる」との感想も。とくに上部ゲレンデの雪質は良いようです。上級コースの非圧雪コースは「本州とは思えないぱふぱふ感」という評価がありました。
コースに関しては「あちこちに点在していて細切れ感がある」「どこを滑ってもフラットな斜面がどこかにある」という評判もあります。そのため、「豪快に滑れるスキー場ではない」ですし、「必ずどこかでスケートさせられる」わけですが、「つまらないというわけでもない」ということで、実に微妙な滑り心地のようです。
リフトも細切れで、頂上に達するには3本に乗らないといけません。「どうかゴンドラを架けてください」という要望は昔からありますが、実現していません。そして、山頂に向かう第6シングルは動かない日も多く、「そうなると楽しみが半減」とは上級者の弁。
「リフトは全体にクラシカル。高速リフトも少ないし、フード付きも少ない」ということで、やっぱりロングクルーズ愛好家には向きません。しかし、山麓から高速クワッドの「スカイロード」リフトを使えば、上部以外のほぼ全部を滑れることから、「実は効率的なリフト配置」と評価する人もいます。
スノーボードのパークは年々充実してきました。とくに「ハーフパイプが超本格的」との感想多数。ハーフパイプは全長100m、幅12m、高さ4mと大型(時期・シーズンによって要確認)。他にも、クォーターパイプ、ウェーブ、レール、ボックスなど、初級者から上級者まで楽しめるアイテムが設置されています。
第2次オイルショック後に完成したスノボ/スキー場ですから、施設は当時のものも多く残されています。そのため、全体にスノボ/スキー場全体に微妙なレトロ感も漂います。「トイレの数が少ない」「和式便所が残されている」と、トイレに関してはとくに微妙な意見が寄せられています。「更衣室も狭くて、混雑時間帯は芋洗い」という声も。とはいえ、スキーセンター「スペーシア」は「機能的で使いやすい」と評価する声もあります。
レストランは4つあり、スキーセンタースペーシア内にある「オーロラ」がメインレストラン。名物は「会津じゅうねん坦々麺」です。「全体にメニューは平凡で、味は普通、価格もゲレンデ価格としては普通」という感想がありました。
宿泊施設はゲレンデサイドにある「会津アストリアホテル」が便利。そのほか、ゲレンデ周辺にはホテルやロッジ、民宿が点在していて選択肢は豊富です。
アクセスは東北道西那須野塩原インターから63km、約1時間30分。「途中はほとんど雪道」のことが多く、当然ですがスタッドレス必須です。ただ「峠道も道幅は広いので、運転自体はそれほど苦ではない」という口コミもありました。磐越道会津若松インターからもアクセスができ、その場合は70km約1時間40分です。
鉄道の場合は、野岩鉄道会津高原駅からバス30分。浅草からは、直通夜行列車「スノーパル23:55」が運転されていて、深夜に浅草を出ると早朝に会津高原駅に着き、連絡バスでスキー場に着くことができます。ただし、ツアー専用で一般乗車はできません。「スノーパル23:55」を利用した夜行日帰りツアーは格安で、「リフト券、朝食などもセットになっていてとてもお得」だそうです。
一般利用で鉄道で訪れる場合は、会津高原駅まで行かずに、新宿・浅草から特急スペーシアなどで鬼怒川温泉に行くと良いでしょう。そこから日帰り客対象の無料シャトルバスで送迎があります。
会津高原たかつえスキー場のまとめ
南会津エリアは雪質が良いことで知られていますし、関東からも比較的近い位置にあります。交通が不便ですが、そのぶんゲレンデは空いています。「雪質もいいし人も少ないけれど、交通が不便なゲレンデ」。それが、会津高原たかつえスキー場といえます。
雪質が良くて混雑していないゲレンデというと、北東北や北海道も思い浮かびますが、南会津はそこまで遠くないので、交通費が安くつきます。東京からだと蔵王あたりに行くのと時間的にはそれほど変わりませんが、蔵王よりは安く行けますので、その点がメリットです。
緩斜面が多いので、基礎練習には向いているスノボ/スキー場かもしれません。一方で、スケーティングの苦手なスノーボーダーには、あまりオススメはしません。スノーボーダーには、大規模なハーフパイプがお目当てなら狙い目のスノボ/スキー場といえるでしょう。
※口コミ、評判は、当サイト関係者の訪問した印象や、実際に滑った人からの感想を集めたものです。公平を心がけていますが、主観が混じっていますので、ご了承下さい。