蓼科東急スキー場の口コミ・評判・感想
■蓼科東急(長野県茅野市)
蓼科東急スキー場は、長野県の東急リゾートタウン蓼科にあるスキー場です。リフト1本というコンパクトな規模で、東急リゾートタウンのプライベート・ゲレンデ的な存在です。
開設は1982年。運営は東急リゾートサービスです。アクセスは中央道諏訪インターから約20km、30分です。鉄道の場合は、JR中央線茅野駅から送迎バスで約40分です。
蓼科東急スキー場の口コミ・評判・感想まとめ
- 東急リゾートタウンの別荘地内にある、プライベートゲレンデ的なスキー場。
- 別荘地の外から来る客はほとんどいない。
- リフト1本のシンプルなスキー場。
- 空いていて練習しやすいので、初心者とファミリーに向いている。
- スノーエスカレーターで初心者コースを滑れるので、子どものスキー・デビューに最適。
- リフトに乗ると、初級者にはつらい急斜面もある。
- 基礎練習をするには適したゲレンデ。
- 練習するにはいいけれど、遊ぶには物足りない。
- 空いているので、ストレスなく滑れる。
- 座り込んでいるスノーボーダーを見かけない。
- 8割方スキーヤー。
- 上級者が滑って楽しめるコースはない。1時間で飽きる。
- 規模のわりにリフト券が高い。
- レストランは1箇所だけ。席数も多くない。
- レストランのメニューはいわゆるゲレ食。子ども向けの料理が多い。
- 高速道路からは比較的近い。雪道もラク。
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蓼科東急スキー場のゲレンデ概要
総面積:18ha
コース数:3
最大標高/最低標高:1400m/1310m
標高差:90m
最長滑走距離:700m
最大斜度:28度
リフト・ゴンドラ数:2本(うち1本はスノーエスカレーター)
レベル割合:初級40%、中級40%、上級20%
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蓼科東急スキー場の口コミ・評判・感想
「別荘地のプライベート・ゲレンデ」。蓼科東急スキー場を一言で表現すると、こうなるでしょうか。総面積18ha、コース面積わずか2.5haの超小型スキー場で、東急が開発したリゾート地を構成するレジャー施設という位置づけです。
コースは「からまつ」「しらかば」「アゼリア」の3つ。いちおう初級(アゼリア)、中級(しらかば)、上級(からまつ)に分けられていますが、「からまつ」の最大斜度は28度にすぎません。滑りやすい圧雪斜面で、「これを上級と呼ぶのは、上級スキーヤーに失礼」という意見もあるほど。大型スキー場の水準では、上級と言えるレベルのコースはありません。
全体的には初・中級レベルには、滑りやすいスキー場です。ただ、標高差は90m、最長滑走距離は700mですので、どんなに大回りしても、滑り終えるのに5分もかかりません。1本のペアリフトで少ないコースをぐるぐる回すだけなので、「1時間で飽きる」という口コミもありました。
ということで、中上級者が滑るには、全く物足りないスキー場です。ただ、それが、蓼科東急スキー場の魅力にもなっています。
どういうことかというと、とにかく中上級者は、わざわざこんなところに来ませんから、訪れるのは基本的には初心者・初級者か、子どもにスキーを教えたいファミリーだけです。
ですので、ゲレンデをかっ飛ばすような、子どもには危険なスキーヤーは、まずいません。スノーボードも滑走可ですが、実際に滑っているスノーボーダーは少なく、スキーヤー中心です。そのため、ゲレンデに座り込んでいる人も見かけません。
要するに、スキー初心者やファミリーには安心して練習できる環境が整っているのです。いわば、初級者の練習向けのゲレンデです。
初級者向けコースの「アゼリア」は平均斜度10度。ねじれのない斜面です。リフトに乗る必要はなく、長いスノーエスカレーターを利用できます。そのため、リフトに乗せにくい幼児でもスキーデビューが可能。ソリやチューブなどの遊具もあり、滑らなくても雪遊びが楽しめます。
小規模なスキー場のため、そもそも外部からお客さんがあまり訪れません。わざわざこんな小さなスキー場に来るのは、蓼科東急リゾートの宿泊者や別荘客がほとんどです。そのため、ゲレンデは空いています。「いつも空いているので、初心者が練習をするにはいい」という声もあります。
中級レベルにとっても、「ゲレンデが狭いぶん、整備は行き届いていて、リフト待ちもない。基礎練習をみっちりやるには適している」という声もありました。
スキーセンターは小規模。小さなショップとレンタル、レストラン、小さいながらも更衣室があります。ただ、ロッカーは屋外に置かれていて「日帰り客には優しくない」とのこと。もともと別荘地の訪問客向けなので、ロッカーを使うような一般の日帰り客を想定していないとみられます。
ゲレ食は、スキーセンターにある「ビーンズ」が基本。ただし、席数は50-60席程度で小さく「メニューはカレーやラーメンといった、いわゆるゲレ食のみ」とのこと。
「ビーフカレーはコクがあり、美味い」という評判もある一方、「ラーメンはのびていた」という感想も。あまり多くを期待してはいけないという印象です。レストランの値段は、「いわゆるゲレンデ価格」です。
スキーセンターから少し歩けば、別荘地内にいくつかレストランもあります。
リフト券は、1日券3,900円。お手頃にみえますが、「この規模にしては高すぎる」という声が多数。たしかに、リフト1本(スノーエスカレーターを入れて2本)、3コース(中上級者には2コース)という規模を考えれば、リフト券の価格としては高いと言えます。
ただ、東急リゾートタウン滞在者には割引があり、1日券が3,000円、半日券が2,500円になります。東急リゾートタウン滞在者向けの、事実上のプライベートゲレンデらしく、滞在者には優しい価格設定となっています。
逆に、滞在者以外にとっては、割高で狭いだけのスキー場です。「一般人がわざわざ来て、定価でリフト券を買って、こんな小さなスキー場で滑るなんて馬鹿らしい」という感想もありましたが、全くその通りでしょう。
スノーエスカレーター券なら、価格が少し安くなっています。そのため、初心者の練習にはいいでしょう。
キッズ向けの無料の雪遊びエリアもあります。スノーエスカレーターはありません。必ずしも広くありませんし、遊具も揃っていません。
評判がいまひとつなのはレンタル。ウェアから板まで全てレンタルできますが、「ウェアは古いし、板は薄くてぺらぺら」との感想が。レンタル料金は必ずも高くはありませんが、ウェアくらいは自前で用意した方がよさそうです。
アクセスは諏訪インターからビーナスライン経由で20km、諏訪南インターから八ヶ岳エコーライン経由で22kmです。距離的には諏訪インターのほうが近いですが、東京方面からは、諏訪南インターで降りた方がトータルの所要時間は短いです。蓼科東急スキー場の駐車場は無料で、週末でもそれほど混雑しません。
鉄道の場合は、JR中央線茅野駅から蓼科東急ホテルまでの無料送迎バスがあります。蓼科東急スキー場だけを訪れる人はいないでしょうから、このバスでホテルに着いて、支度を整えてからスキー場に行くといいでしょう。各ホテルからスキー場への送迎もあります。
蓼科東急スキー場のまとめ
蓼科東急スキー場は、いわば別荘地の関連施設です。これまで書いてきたように、「東急グループのプライベートゲレンデ」とも表現できるでしょう。規模からみれば「ローカルゲレンデ」ですが、市町村が運営するローカルスキー場のような、ひなびた雰囲気とは異なります。
別荘地やリゾートホテルに滞在するファミリーが、子どもたちにスキーや雪遊びを体験させる目的のスキー場といえます。がっつり滑るのではなく、スキーデビューや、初級者が基礎練習するにはいいスキー場です。
晴天率は高く、蓼科エリアでは比較的標高が低く、その点でも子ども連れには好適なゲレンデといえそうです。
※口コミ、評判は、当サイト関係者の訪問した印象や、実際に滑った人からの感想を集めたものです。公平を心がけていますが、主観が混じっていますので、ご了承下さい。